前回は設備管理副業3年間でかなり戦闘力を上げた話をしました。

今回はこの副業の知識が本業でもかなり活かせている話になります。
その前に私の本業内容についてお話します。私は設備製作メーカで購買をメインで仕事をしていました。
しかし、仕事が私の髪の毛同様かなり薄くなったころに、自主的に営業をして、現在は技術よりの営業兼購買をしております。
*最近は購買のウエイトを減らしています。
私の本業内容がざっくりわかったところで、設備管理副業を本業で活かしていることを説明します。
それでは、いってみましょう。
購買編
購買で設備管理副業の知識を活かしているのは2点です。
製作に強弱をつける
機能をなす購入品は備考欄に機能を記載する
個々に説明いたします。
製作に強弱をつける
副業で設備を使っているため、設備がどのように使用されているのかかなりわかるようになりました。
製作会社はどのように装置が使われているかわからずに製作している会社が大変多いと私は感じております。
そのため、そこまで精度をいらないところに力を入れていることが多々あります。
私は設備として機能する箇所は製作に力をいれ、そこまで重要ではない箇所は力を抜くような製作依頼をしております。
例えば、、、
気密性、薬品が通る箇所などの機能が問われる箇所は、全周溶接、機械加工仕上げの2次加工等の依頼をします。
ハンドルや位置合わせ用の板などは、点付け溶接、機械加工仕上げでも一次加工で終わらせたりしています。
こんな感じで製作を依頼することで、無理そうな図面製作もできるようになったりします。
最近では協力会社や現場から”これどのように使われるの?”と聞いてこられます。良い傾向です。(私がいなくなってもその考えを忘れずにしていただきたいです。)
機能をなす購入品は備考欄に機能を入れる
購入品はリストにあるものを手配すればよいのですが、手配が抜けたり、数量を間違ってしまうことがあります。またはリストそのものが間違っていることがあります。
発注している方の大半はこの部品はここで使用するということを理解していないです。私も最近まではそのうちの一人でした。
副業で設備のフロー図をみているため、この部品はどこのどんな機能で使用するのか理解できるようになりました。
発注抜け防止のために、注文書の備考欄に機能をいれるようにしております。具体的には、こんな感じです。

それ以外の部品はそれほど納期がかからないので、そこまで厳しくチェックは不要と思っています。
上のようにすることで機能をなす部品の発注漏れを少なくしております。それでもまれに品名を間違ってしまうことがあります。
この失敗により人が死ぬわけではないので多めにみてください。
営業技術編
主に
見積製作
顧客様と相談、打合せ
顧客様立合検査
になります。個々に説明いたします。
見積作成
全ての図面が出そろってから見積させていただきたいのですが、顧客様の中には全体図面と仕様書から見積作成依頼があります。
設備のフロー図、仕様がそこそこ読めるようになったため、仕様書からどのようなことをしたいのか読み取れるようになりました。
そのため、細かく見積細分化できるようになりました。

これはコスト対策にはもってこいです。(特に装置がわからない発注者に対しては)
コストにうるさい顧客様に”製作にお金がかかることはわかったから、可能な範囲でコスト協力して”と言わせるためです。
見積がシンプルだとすぐ”コスト下げて”と言ってくる傾向があります。
顧客様からのご相談、打合せ
製作会社なので、基本は”こんな装置または部品を製作できますか?コストは?製作状況は?”という問い合わせがほとんどですが、私はこのようなご相談も受けます。
*装置にHEPAフィルタつけるんだけど。。どうしましょう
*ブロア必要静圧
*ヒータ熱量計算
*計装関係
などなど
製作会社にこのような相談はまずないのですが、何度か顧客様の危機的状況を打破した実績からこのような相談をうけるようになりました。
背景としては、以前顧客様と配線でケンカになり、顧客様から”そこまでいうなら、アンタやってみろ”と言われて、私の案で配線したら、調節計が上手く動きました。
政府の助成金が絡む装置ということもあり、納期マストだったのですが間に合いました。
もし顧客様案で配線した場合、調節計が壊れる可能性がありました。。。
そこから明らかに顧客様からの問い合わせが増えた感じがしております。注文者様だけでなく、装置設計様、計装設計様、フィールドエンジニア様からも問い合わせがきます。
人数にして20人近くです。。。。発注まで手が回らなくなるわけです。。
顧客様でも装置設計から計装制御まで幅広くわかる人はそうそういないようです。
私は設備管理副業で装置を扱い、かつ装置制御から建築設備も多少はわかります。
装置設計者様に対しては、建築設備の知識(静圧、熱量計算等)が有効です。
計装制御様に対しては、装置制御や電子工作の知識が有効です。
フィールドエンジニア様に対しては、設備を使用している経験が有効です。
そのため、どの部門の方からでもそこそこ対応ができます。顧客様とも良い関係が構築できつつあります。
それは顧客様が困っているときはこちらが助け、こちらが困っているときは顧客様が助けてくれる関係です。
私は”困った時はお互い様”という言葉を困っている方には言っています。私の周りだけでなく、世界中がこのような感じになればもっとうまくいくのですが、、、難しいものです。
顧客様装置立会検査
顧客様から検査時に声をかけられるため、一緒に立ち会うことが極端に増えました。
副業先で設備をしようしているため、
“ここは薬品が通りかつ圧がかかるので、溶接も裏波、滑らかに仕上げました。”、
“この受けは、冷水配管の結露をうけるものなので、結露もれがないように製作しました”等顧客様に説明を入れております。
“図面通り作りました”というよりも、”このように使うのでその仕様にあうように作りました”という方が断然顧客様からの受けは良いです◎
さらに、私が電気等の不具合対応が多少できるため、何かあったらすぐ”助けてください”と顧客様から連絡があります。
また、副業先で装置を扱っていることから、私が顧客様(フィールドエンジニア様)に助言をすることもあります。
“装置を使っている方はそこまで気にしていないので、その部分は気にしなくてOKですよ”等々です。
(これ以上奥深く言うとクレームになりそうなのでやめておきます。)
こういう関係を築けているからか、私が関わっていない装置でも顧客様から声をかけられます。流石にそちらは逃げております笑。
仕事が死事にならないように。。
確かに仕事は楽しくはあるのですが、、、、時間がないです。。
顧客様からの問い合わせ&顧客様のところに行くことが増えたため、私が嫌いな残業もしております。
本業で売上をだしているため、残業も自分の好きなようにできてしまいます。。
平日は本業で残業、土日祝日は副業。。。自分の時間が本当になくなってしまいました。
自分の時間が無くなってしまったことが最大のデメリットです。
給与は残業しているため増えますが、それを使うための時間がないという状況です。
自分の時間があったときは、設備の勉強、運動がもっとできたのですが。。。自分の時間を増やすために、身体とお金を使って試行錯誤中です。
今後も設備管理副業を広めるために、この生活をもう少し続ける予定です。
本日はここまでです、毎度ありがとうございます。