ノリユキ
いらっしゃーい。第3種電気主任技術者(電力)のなぜなぜシリーズはじめまーす。
参考書でガスタービン発電の特徴の一つに”外気温度により出力が低下”という記載があります。
今回はなぜ外気温度により出力が低下するのかを調べました。
それでは、いってみましょう。
スポンサーリンク
ガスタービン発電とは?
参考書などに記載されているため、簡単に説明します。
ガスタービン発電は高温、高圧ガスをタービン翼に作用させて、その膨張過程で回転力を得て発電するシステムです。
ガスタービン発電の主な工程は4つあります。(開放形)

圧縮:外気空気を空気圧縮機で圧縮
加熱:燃料と圧縮空気を混合して、燃焼器で燃焼させ、高温高圧ガスを発生。
膨張:タービン内で燃焼ガスを膨張させて、熱エネルギーを機械エネルギーに変換。
放熱:仕事をした燃焼ガスは空気予熱器で排熱回収され、大気中に放出
今回、外気温度の影響を受けるのは、圧縮の工程になります。
なぜ外気温度が上がると、出力が低下するのか?
空気圧縮機を使って外からの空気を圧縮します。
空気圧縮機が外からの空気を取り込む体積流量は一定です。
外気温度が上昇すると空気の密度が低下します。
空気の流量は”流量”=”密度”×”体積”で表すことができます。
よって、空気圧縮機が空気を取り込む流量が低下します。
空気量が低下するため、燃焼行程で使用する燃料の量も少なくなります。
そのため、高温高圧ガスの量が低下します。
高温高圧ガスの量が低下するため、出力が低下することになります。
本日はここまでです、毎度ありがとうございます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク