電力

変流器(CT)は開放NG,変圧器(VT)は短絡NGの理由(電力)

ノリユキ
ノリユキ
いらっしゃーい。第3種電気主任技術者(電力)のなぜなぜシリーズはじめまーす

“変流器(CT)は2次側開放NG,変圧器(VT)は2次側短絡NGですよ”と参考書などでは書いてあります。

参考書などでは、CT2次側は開放すると異常電圧になる、VT2次側は短絡すると異常電流が発生するからと書いてあります。

確かにその通りなのですが、私はイマイチ理解できませんでした。

今回は私なりの考え方を使ってなぜそのようになるのかを記事にしました。

それでは、いってみましょう。

私の考え方

私は、

変流器⇒電流源

変圧器⇒電圧源

このように置き換えて考えてます。

変流器⇒電流源

電流源に置き換えて、回路を開放した場合の図です。

回路を開放しているため、抵抗は∞[Ω]です。

そこに電流I[A]が流れると開放端の電圧V[V]は

V=RI=∞×I=∞[V]

となり異常電圧が発生します。

このため、変流器を使用する場合は2次側を開放してはいけないことがわかります。

変圧器⇒電圧源

電圧源に置き換えて、回路を短絡した場合の図です。

回路を短絡しているため、抵抗は0[Ω]です。

そこに電圧E[V]が加わると短絡間の電流I[A]は

I=E/R=E/0=∞[A]

となり異常電流が発生します。

このため、変圧器を使用する場合は2次側を短絡してはいけないことがわかります。

この考えが原理的にあっているのかどうかはわかりません。

しかしこのように置き換えることで、なぜいけないのかを理解しやすくなります。

本日はここまでです、毎度ありがとうございます。